本日は鵞足炎についてお話していきます!!

鵞足炎は、スポ―ツなどにより引き起こされる、膝ひざの慢性的な炎症です。鵞足滑液包炎がそくかつえきほうえんと呼称される場合もあります。

 

原因は?

鵞足とは、膝の関節のすぐ下にある脛骨けいこつ(すねの内側の長い骨)につながっている3つの腱*(筋肉と骨をつなぎとめている線維組織)です。この形状がガチョウの足のようにみえることから「鵞足」と呼ばれます。膝は「曲げ伸ばし」を行う部位であるため、じん帯や腱が骨との摩擦によって傷つき、炎症を起こすことがあります。その結果、鵞足炎や鵞足滑液包炎を含む、さまざまな膝の障害が現れます。

陸上競技やサッカーの選手に多くランニング動作で脚を後ろに蹴り出す時やサッカーのキックで蹴り出した脚を減速させる時などに、過度の負荷がかかったり、鵞足と内側側副靱帯とがこすれあったりして起こります。

ウォーミングアップ不足や、急に長い距離を走ったり使いすぎたりということが原因としてあげられますが、X脚(膝をまっすぐにそろえて立つと足首の内側にすき間ができる)や回内足(着地時に足が外がえしになる)などの骨格異常練習場所(アスファルト、坂など)も原因になります。

 

症状は?

膝下の内側(鵞足部)に運動後の痛みが生じます。日常生活では膝を曲げたときに痛みが生じます。階段昇降時や、椅子からの立ち上がりなどの動き出しに痛みが増強します。スポーツでは、ランニングやサッカーでのボールのキック時に痛みが生じます重症になるとじっとしていても痛くなります。

 

セルフケア・治療法は?

・原因となる動作やスポーツの軽減、休止します。

・痛みの出る膝下の内側をアイシングで炎症を抑えます。

・ストレッチでハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を中心に太もも周り、股関節周囲のストレッチングを行い、筋肉の張りをとりながら柔軟性の向上を行います。

・鵞足部分に負担が集中しているので、そこに負担をかけすぎないように体幹・股関節周囲・下肢のトレーニングで筋力向上をはかります。

・骨格や足の着き方に問題がある場合は、骨格矯正やインソール等で正しい身体に戻します。

・競技のフォームの改善やランニングコースの改善(路面や坂道等)を行います。

 

◎早期の治療・ケアが早く治すポイントになってきます。少しでも違和感、痛みを感じたら是非一度ご相談ください!!