今日は足底腱膜炎についてお話していきます。

足底腱膜とは、踵(かかと)の骨から足の指へ広がる強靭な腱の膜であり、足の土踏まず(縦アーチ)を支える重要な役割があり、歩行・ランニングにおいて、地面と足部の衝撃を和らげるクッションとして働きます。

原因は?

足底腱膜に繰り返し外力がかかり、その踵骨付着部に炎症が起こるためと考えられています。いわゆるオーバーユースです。

ランニング動作を中心に陸上競技に多い障害ですが、ふくらはぎの筋肉や足底腱膜が硬かったり、扁平足や土踏まずが高い足(ハイアーチ)の場合、ランニングや歩行などで足底腱膜に強いストレスが加わります。

 

どのような人になるのか?

スポーツに関係するものでは長距離走ランニングなどが多く、中高年者では長時間の歩行や立ち仕事により運動とは関係なく発症する事もあります。

 

症状は?

特に起床時や運動時、歩行時の踵部痛で、歩き・走り始めに強い痛みを感じる事が特徴です。

踵の内側部に痛み、圧痛が出ることが多くあります。

痛みをこらえて繰り返し動作を行っていると、足底腱膜に牽引力がかかり骨を引っ張ってしまい骨のトゲ(骨棘)ができてしまう事もあります。

 

治療法は?

・負担となっている動作を中止します。

・下腿部~足底の筋肉をマッサージ、ストレッチでほぐして負担を減らします。

・脚のアライメントに問題がある場合は、骨格の矯正や靴の変更・インソールの着用を行います。

・練習メニューやランニングコースや路面の見直しを行います。

・練習再開後はしっかりとウォーミングアップで筋肉をあたためてから開始し徐々に強度を上げていきましょう。

 

◎早期の治療・ケアが早く治すポイントになってきます。少しでも違和感、痛みを感じたら是非一度ご相談ください!!