本日は上腕骨内側上顆炎について話していきます!!

上腕骨内側上顆とは?

上腕骨内側上顆とは、肘の内側にある出っ張りの部分で前腕の屈筋群の多くが付着している部分です。

尺側手根屈筋、長掌筋、橈側手根屈筋、浅指屈筋、円回内筋などの筋肉が付着しています。

これらの筋肉は主に手首・指を曲げる動きであったり、腕を捻るといった作用を持っています。

 

上腕骨内側上顆炎とは?

上記で述べた筋肉の繰り返しの動作でのオーバーワークにより、付着部に炎症を起こす疾患になります。

内側上顆炎はゴルフ肘とも言われています。ですがスポーツだけで起こる疾患ではなく、日常生活でも十分起こりえます。

40~50歳代に多く発生し、性差はないと言われています。外側上顆炎と比べて発生頻度は低く、利き腕に痛みを伴う事が多いです。

 

原因は?

スポーツではゴルフや野球のスイング・テニスのフォアハンドなどで起こり、日常生活では物を持つ動作やスーツケースの運搬等でも起こることがあります。

症状は?

基本安静時に痛みがないことは多いですが、物を握る・物を持つなど日常の生活で自然と使用してしまう部分ではあるのでその際に痛みを伴ってしまうことがあります。負担のかかる動作をしすぎたときは、熱感や軽い腫脹も見られる場合もあります。

※小中学生でこの部分に痛みを訴える場合、離断性骨軟骨炎を疑います。まだ骨がやわらいため、骨の変形や軟骨の離断も注意しなくてはなりません。

治療法は?

・負担となっている動作の中止による安静

・炎症を抑えるための幹部へのアイシング

筋肉への負担での炎症が起こる場合が多いため、ストレッチがとても大事になります。

・動作の休止や安静ができない場合はサポーターを着用して負担を軽減させます。