本日はガングリオンについてお話していきます！！

ガングリオンとは？

内部にゼリー状の液体を含む腫瘤のことを言います。様々な関節で発生することはありますが、手首の関節の甲側に生じることがもっとも多いです。

ガングリオンはがんのように悪性のものではなく、それ自体が健康被害を引き起こすわけではありません。しかし、大きくなると近くの神経を圧迫して痛みを引き起こすことや、見た目が気になる場合もあります。こうしたケースは治療対象となります。

原因は？

発生の原因はいまだによく分かっていません。

関節や腱けんには曲げ伸ばしを滑らかにするために、滑液かつえきという潤滑剤のような液体があります。これが関節を包む袋関節包に流れ込み、中でゼリー状になり腫瘤を作ります。自然にできることがほとんどで、打撲や捻挫ねんざなどの外傷や関節や腱の使いすぎが原因になることはごくまれといわれています。

症状は？

腫瘤の硬さは、柔らかいものから硬いものまであります。

突然腫れることもあれば、徐々に腫れてくることもあり、大きさは、数ミリ程度の小さなものから３～４ｃｍ程度の大きさになるものもあります。

２０～５０歳くらいの幅広い年齢層に発生します。特に女性に出来ることが多く、成人男性の約３倍といわれています。

基本的に痛みはありませんが、出来る場所によっては神経に触れてしまい痛みが出ることがあります。腫れが大きくなると神経に触れる可能性が高くなり、痛みや痺れ、運動麻痺など多くの症状が出てくる場合があります。

治療法は？

・ふくらみのみで症状が出ていなければ通常の生活をしていて問題ありません。

・痛みを伴う場合は超音波を用いて痛みを軽減させたり、直接患部を圧迫し腫瘤をつぶす治療法もあります。

・病院で注射をして抜き取る方法もあります。（数回行う場合もあります）