今日は有痛性外脛骨についてお話していきます!!

有痛性外脛骨とは?

外脛骨とは足の舟状骨という骨の内側に存在する過剰骨(普通にはない余分な骨)で、15~20%の人に認められます。多くは骨の出っ張りがみられるだけですが、これに痛みを伴うような病態を有痛性外脛骨と言います。

若年性のスポーツ障害として数多く見られる疾患の一つですが、成人になって疼痛が発症することも少なくありません。スポーツが盛んな10~15歳の思春期に発症することが多く通常の15%前後の人に見られるといわれており、女性に多く80~90%が両側性です。

舟状骨には後(こう)脛(けい)骨筋(こつきん)と言われる筋肉が付着しています。走ったりジャンプしたりすることの繰り返しで生ずる牽引力や、捻挫などの外傷により、舟状骨と外脛骨の間の軟骨部分が損傷されて炎症を起こします。

扁平足の場合、後脛骨筋がつっぱって引き伸ばされている形になるために症状が起こりやすくなります。

 

どんなスポーツで発症する?

多くは成長期のスポーツ選手にみられます。過度の運動により引き起こされたり、足関節の捻挫が原因になることがあります。また、足の筋力が衰えるため、中年以降の女性にも見られることがあります。扁平足の方は負担が大きくなり、発症しやすかったり、症状が強くなることがあります。

ランニングやジャンプを伴う競技(サッカーやバレーボール、バスケットボールなど)に多く発症します。

 

症状は?

初期では足のくるぶしの下の部分に痛みや圧痛を感じます。徐々に足の舟状骨内側が膨隆し、押したときや運動時に痛みが強く出ます。外脛骨が大きい場合は内くるぶしが2つあるように見えることもあり、靴を履くことによって圧迫により痛みが悪化することもあります。

 

治療法は?

●痛みを感じてきた場合は患部のアイシングで炎症をとります。

●痛みの具合に合わせて競技の中止や痛みのでる動きを減らします

●足の形状(偏平足)に問題がある場合は、自分に合うインソールや靴に変更します。

●後脛骨筋が原因の場合、その筋肉のマッサージやストレッチ、補助としてテーピングを行います。

 

●症状が悪化する前に痛みや違和感がでたら早めに対策するようにしましょう!!