本日は上腕二頭筋腱長頭炎についてお話していきます!!

上腕二頭筋とは?

上腕二頭筋とは?はいわゆる腕の力こぶの筋肉で、肘(前腕)から肩(肩甲骨)をつなぐ筋肉なのですが、肩の方の付着が二手に分かれているため二頭筋と呼ばれます。二頭は長頭と短頭であり、長頭が肩甲骨に付着するために腱となったところを上腕二頭筋長頭腱と呼びます。

 

上腕二頭筋長頭炎とは?

上腕二頭筋長頭腱は細長い腱であり、上腕骨の狭い隙間(結節間溝)を走行するため、繰り返しその部分で擦れることにより負担がかかりすぎて炎症を起こしてしまいます。

上腕二頭筋長頭腱に炎症が起こると、腕を挙上したり後ろに回したり、重たい物を持ったりなど様々な肩の動きで痛みを生じます。

 

原因は?

肩をよく使うスポーツや重いものを持つなどが原因となります。普段はなにげなく行っている動作でも肩甲骨などの動きが悪くなっていたり、いつもと違う体勢で行ったりすると発生することがあります。

スポーツは、野球、ソフトボール、バレーボール、ハンドボール、テニスなどでの発生が多いとされています。

20歳~40歳代の男性に多く発生します。

 

症状は?

痛みが出る部位は腱の走行に沿った肩の前面が中心となります。その部分の圧痛も見られます。また上腕二頭筋に力を入れたり、肘を曲げる腕を捻じるなどの動作でも肩が痛むこともあります。

※また、まれに上腕二頭筋長頭腱は完全断裂することもあります。断裂の場合、力こぶの位置の変化が見られます。

 

治療法は?

・断裂や腱の癒着が無い限りは保存療法となります。

患部の安静、アイシング、電気療法や超音波、鍼灸による理学療法をおこないます

・スポーツが原因の場合はフォームの改善

・原因となっている動作の改善をおこないます。