本日は野球肘についてお話していきます!!

野球肘とは?

野球肘は一つの疾患と思われがちですが、色々な種類の肘の疾患を総称して野球肘と呼ばれています。

人それぞれ痛みのある場所も違いますし、子供や大人で野球肘の発生部位は変わってきます。

 

原因は?

投球時には肘に大きな力が加わります。速い球を投げたり、悪いフォームで投げたりすると、1回の投球で肘にかかる負担が大きくなります。また球数が多くなると負担(疲労)が増えます。

なので1回の負荷があまりにも大きければ骨や靭帯が破損して「怪我」が起こります。球数が増えて肘の負担が大きくなれば「故障」が起こります。この繰り返しで野球肘は発生します。

逆に言えば、負担の少ないフォームであれば同じ球数を投げても合計の負担が減ることになります。

 

どのように野球肘は起こるのか?

肘は上腕骨・橈骨・尺骨という3つの骨で構成されています。これらの骨をつなぐ靭帯が内側と外側にあります。

そして上腕骨の内側にはボールを握ったり、投球中にスナップを効かせたりする筋肉がついています。 ボールを投げるときには肘の内側では「牽引力」により、筋肉に骨や靭帯が引っ張られて剥離骨折や靭帯損傷などが起こります。

外側では「圧迫」により軟骨や骨がぶつかり合ったり、陥没するような障害が起こります。

後方では骨同士の「衝突」や「こすれ」により疲労骨折が起こったり、骨や軟骨が欠けたり削れたりします。

また子供と大人で障害が発生する部分が変わるのは、子供から大人へ成長するにつれて肘の中で最も弱い部位が変化し、この弱点に障害が起こりやすいためです。

 

※スポーツ障害を早期発見するには、ご両親が子どもの身体の異常を日常生活の中でいち早く発見することです!!

 いつもと違うなと少しでも感じたら一度ご相談ください。