本日は膝蓋腱炎(ジャンパー膝)についてお話していきます!!

ジャンパー膝は名前のとおり、ジャンパー(ジャンプや着地の動作をくり返しおこなう人)が発症しやすい障害です。

大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性低下が要因の1つに挙げられます。特に成長期の長身選手は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかず、結果的に筋肉が硬い状態を招いた結果、その負担が末梢の膝蓋骨周辺に蓄積するために起こる慢性障害です。

 

原因は?

多くはスポーツなどをおこなうことで「膝の使いすぎ」になることが原因です。バレーボール選手、バスケットボール選手など何度もジャンプを繰り返したり、下肢に負担のかかるスポーツに多くみられます。

大腿四頭筋腱(太もも前面の筋肉とひざの皿のところの骨をつないでいる腱)や、膝蓋腱しつがいけん(ひざの皿のところの骨とすねの骨をつないでいる腱)といった、膝のあたりの腱けんに炎症がおきます。こうしたことで膝のあたりに痛みを感じるようになります。

 

好発年齢は?

12〜20歳。特に10代の男性に多い傾向にあります。

 

痛みの特徴は?

・特に膝蓋骨しつがいこつ(ひざの皿のところの骨)のすぐ下側のあたりに圧痛をみとめることがあります。

・スポーツ時のジャンプ動作をおこなうとき

・階段をのぼるとき

・深くしゃがみこんだときなどに痛みがみられます。

※ジャンパー膝の症状のある人は、うつ伏せに寝て膝を曲げると、痛みから逃れるために臀部が上がる「尻上がり現象」がみられるのが特徴的です。

 

ケア・予防法は?

・練習前後の大腿部前面(太ももの前)のストレッチをする。

・膝に炎症が起こり痛みが出ているので、患部のアイシングをします。

・練習中はジャンパー膝用のサポーターを着用します。

・痛みの状態により、痛みのでる動作を減らしたり、運動を休止します。

・再発防止として痛みのでている所に負担をかけないようにするため、柔軟性の向上・支えとなる筋力の強化・正しい身体の使い方等を身につけます。

 

◎早期の治療・ケアが早く治すポイントになってきます。少しでも違和感、痛みを感じたら是非一度ご相談ください!!