本日は腸脛靱帯炎(ランナー膝)についてお話していきます!!
ランナー膝は名前の通り、ランニングによる膝障害の代表です。原因は膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。
原因は?
発生の要因はオーバーユースです。過剰なランニング時間と距離、柔軟性不足(ウォームアップ不足)、休養不足、硬い路面や下り坂、硬いシューズ、下肢アライメント(内反膝・O脚)など、さまざまな要因が加味されています。
どのようなスポーツで起こるのか?
マラソンや長距離選手の他にバスケットボール、水泳、エアロビクス、自転車などの選手にも発生します。膝関節の曲げ伸ばしが繰り返されることで、骨と靭帯が摩擦によって炎症が生じ痛みを発生させます。
症状は?
多くは膝の外側に痛みを伴います。初期では運動後のみに痛みがでますが、症状が悪化してしまうと運動時の痛みだけでなく日常生活の階段の上り下り、膝を深く曲げた際などにも痛みが現れ歩行時にも痛みが現れることもあります。
症状の悪化は膝だけでなく太ももや股関節・臀部にも症状が出る場合もあるので注意しましょう。
ケア・治療法は?
・原因となる動作、ランニング等を休止し、患部の安静が大事になります。
・患部の炎症で痛みを伴っているのでアイシングをします。
・大腿部外側(太ももの外側)・臀部(おしり)周りを中心にストレッチ・マッサージを行います。
・下肢のアライメント・骨格に原因がある場合は、骨格矯正やインソール等で原因を取り除きます。
・ランニング再開時はランニングのコースを見直し、足に負担のかかりにくいコースを選択するのも一つの方法となります。
◎早期の治療・ケアが早く治すポイントになってきます。少しでも違和感、痛みを感じたら是非一度ご相談ください!!