今日は肉離れ(筋断裂)についてお話していきます。

肉離れとは、筋肉の一部分が完全または部分的に断裂した状態を指します。スポーツの競技中などに起こる急激な筋肉の収縮により発症することがあります。肉離れを起こすと、その瞬間に筋肉の断裂音が聴こえることがあり、その後、痛みが生じます。

 

原因は?

瞬発的な動作やダッシュ、急激なトレーニングなどで発生することが多いです。特に朝一や冬場など筋肉が温まっていない状態で行うと発生のリスクは上がります。

 

どのようなスポーツで発生するのか?

サッカー、野球、バドミントン、バスケット、バレーボール、テニスなどどのスポーツでも発生することがあります。

学校での体力測定時や過度にストレッチングを行っても発生することはあります。

そして肉離れは色々な部位で発生します。

特に大腿四頭筋(太ももの前)、ハムストリングス(太ももの後ろ)、腓腹筋(ふくらはぎ)に起こることが多いですが、下半身だけでなく上半身の筋肉も発生することはあります。

 

症状は?

発生と同時に「ブチ」 「パチン」といった断裂音が聞こえる場合があります。

状態によって違いますが、伸ばしたり体重を乗せて痛みが発生する場合や歩行時や安静時でも痛みを伴う場合があります。

1~3日の間に皮下出血(内出血)が出る場合や断裂部分に凹みがでる場合もあります。

 

治療法は?

・初期治療として受傷後48時間はRICE療法が有効になります。

・スポーツの休止、ストレッチの中止

・テーピングや包帯で動作を減らすため固定

・痛みがなくなっても硬結(しこり)がある場合はその部分から再発することが多いため、マッサージや鍼灸、グラストンテクニックで取り除いていきます。

・痛みがなくなった後も、リハビリで少しずつ動作を行い徐々にスポーツ動作に移行させます。

※早期に競技復帰したい焦りから痛みが取れてすぐスポーツを開始してしまう人が多くいますが、再発のリスクを下げるためにリハビリは大切になってきます。

 

◎早期の治療・ケアが早く治すポイントになってきます。少しでも違和感、痛みを感じたら是非一度ご相談ください!!