今日はスキャモンの発育曲線についてお話していきます。

スキャモンの発育曲線と聞いて分かる人はなかなかいないと思います。ですがスポーツ現場やトレーニングをするにあたってはこれを理解し取り入れることはとても大事になってきます。

 

子どもは年齢を重ねて成長していくなかで、「一般型」「リンパ型」「神経型」「生殖器型」と4つのカテゴリに分かれて発育していくと考えられています。

その発育を、20歳を100とした場合に、年齢ごとにどの程度成熟しているかを曲線によって表わしたものを言います。

 

●一般型とは?

身体的な成長を表わしたもです。身長、体重、臓器の発育のことで、2〜13歳ころまで比較的緩やかに成長していきます。14歳ころからは急激に発育し、18歳ぐらいでほぼ100%近くまで達します。

神経系は、一度その経路が出来上がればなかなか消えません。それはわかりやすい例で、一度自転車に乗れるようになると、その後しばらく乗らなくても、いつでもスムーズに乗れます。

この時期に神経回路に刺激を与え、その回路を幾重にも張り巡らせるためにも多種多様な動きを経験させることが、とても大切なことです。

●リンパ型とは?

リンパ型は、免疫をつかさどるリンパ組織(扁桃やリンパ節など)の発育を表します。

発育の特徴としては、6歳をすぎると100を超えて最大で180%以上の発育をします。その後。12歳ころから急激に低下していくという、他の組織の発育とは違った独特な曲線を描きます。

これは簡単に書くと「免疫機能」のことです

 

●神経型とは?

器用さ、リズム感に関わる神経系の発育です。脳、脊髄、感覚器の成長を表します。神経系の組織の発育は、6歳ころまでに100%近くまで発育するのが特徴です。

 

●生殖器型とは?

そらぞれの生殖器の発育を表します。生殖器の発育は、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌を促進させます。

生後から成長は非常にゆっくりですが、思春期の14歳ころから急速に発育していく特徴があります。

 

これらの4つのカテゴリーの特徴や年齢での変化を上手く練習やトレーニングに組み込むことが大事になってきます。