本日はドケルバン病について話していきます!!
ドケルバン病とは?
狭窄性の腱鞘炎で、母指(親指)を広げると手首(手関節)の母指側の部分に腱が張って皮下に2本の線が浮かび上がります。ドケルバン病はその母指側の線である短母指伸筋腱と長母指外転筋が手首の背側にある手背第一コンパートメントを通るところに生じる腱鞘炎です。
原因は?
親指を伸ばす腱は手くびで伸筋支帯(しんきんしたい)という長さ2cmほどのトンネルを通過します。この部分で炎症(腱鞘炎)がおこると、腱が腫れ、トンネルの壁が厚くなります。そして腱の通り道が狭くなり腱の滑りが悪くなることが原因となります。
デスクワークなどで親指を使う作業をよく行う人、テニスやゴルフなどのスポーツマン、小さい子供のいるお母さんなどに多く発生します。
症状は?
手くびの親指の付け根部分の痛みです。親指を伸ばしたり、親指と人差し指の間を広げる動作で痛みが強くなります。
親指を他の指で握りながら、手くびを小指側に曲げる(尺屈)と刺すような痛みが誘発されます。これはドケルバン病によく見られる症状です。
50~60代の女性に多い病気ですが,出産後,授乳中の女性にもおこります.
治療法は?
・患部の安静、負担となっている動作の中止・軽減。
・炎症部へのアイシング
・鍼灸、超音波、グラストンテクニックなどの治療法が有効になります。
・テーピングでの補助・固定、サポーターの着用