本日は野球肘(内側型)についてお話していきます!!
野球肘(内側型)とは?
肘が痛いと言って来院されるスポーツ選手の中で最も多いものです。
内側型野球肘は肘の内側に原因がある野球肘ですが、その大多数は肘の内側の骨につく腱や靭帯、筋のタイトネスによるものです。ストレッチ不足やフォームの異常が元になっています。
ストレッチ不足、フォーム異常はほとんどの子がどちらかは当てはまると思います。
練習後のストレッチの時間がない → 家でやろうと思ってもやり方が分からない → 疲労の蓄積・柔軟性の低下 →
痛みが発生 → 無理して練習を続ける → 痛くないようかばってフォームが崩れる → 故障する
この悪循環が故障の原因になります!!
成長期の子供では上腕骨内側上顆骨端線離開の発生が多く、上腕骨内側上顆の成長軟骨に起こる骨端症(骨端炎)もしくは骨端線が離れてしまうこともあります。この病態は、成長軟骨の疲労骨折ともいえます。
症状は?
初期では、炎症を起こすため疼痛、熱感、腫脹、動作時痛、圧痛が発生します。症状の悪化により、安静時痛も起こり次第に骨端軟骨に微細な損傷(ひび割れ)が起こり、最終的に骨端線離開(軟骨の骨折)に至ります。
治療法は?
基本は安静になります。原因動作の中止、肘に負担のかかることは控えます。炎症の強い場合はアイシングを行います。
初期の段階であれば、数週間の安静で痛みは軽減します。
ストレッチでの可動域の拡大。肩、肩甲骨周りはもちろんですが、脚、股関節周りの柔軟性も大変大事で負担なく投球動作をしようと思うのであれば必ず必要なことです。
痛みがあるのに無理を続けた場合は、手術になる場合もあり術後のリハビリを含めて半年~1年を要することもあります。