本日もグロインペイン症候群についてお話していきます!!

前回グロインペイン症候群とは何なのか、原因や症状についてお話しました。今回は予防法、改善方法について説明していきます。

●グロインペイン症候群への対策は?

この疾患は、小児~大人まで幅広い年齢層で発生することのあるもので、日々トレーニングをしているプロでも発生する事の多い疾患です。

グロインペイン症候群は鼠径部周辺への筋力の低下を伴いますのでそれを改善しない状態で、再度、ボールを蹴ったりする動作を行なうと筋肉が負荷に耐えられず痛みが復活しやすくなります。

治療という点では、電気治療、マッサージ、ストレッチ等で良いかもしれませんが、それだけでは再発することが多く不十分です。可動性・安定性・協調性・柔軟性の問題点を見つけ、体幹の筋肉を強化するリハビリや体幹から上肢・下肢への協調性のトレーニングが必要となってきます。

股関節は全ての動きの土台となり支えとなっています。その分負担も大きいため、筋肉の柔軟性や関節の可動性を高め、体幹部のトレーニングで安定性を作り、競技動作の全身を上手く使った動き協調性を身につけ負担の少なくおこなう事が大事になります。

 

●予防法は?

・痛みを感じる場合は早期に練習を中止し安静にする。

・練習後のケアをしっかり行い、次の日に疲労を残さない。

・捻挫、打撲などのケガをしたら片方をかばい、片方に負担がかかり体全体のバランスが崩れるので無理にプレーを続けない。このバランスの崩れから負担となり症状が発生する場合があります。

・フォームの違和感や筋力や柔軟性の低下を感じた場合すぐに修正する。

・ウォーミングアップに体幹から下肢を効果的に連動させる協調運動を取り入れて身体に刺激を入れて股関節だけの動作を無くす。

・特にオフ明けに発症しやすいので、オフ明けには協調運動を取り入れたウォーミングアップを入念に行う。

 

※スポーツ障害を早期発見するには、ご両親が子どもの身体の異常を日常生活の中でいち早く発見することです!!

 いつもと違うなと少しでも感じたら一度ご相談ください。