疲労骨折とは?

骨折と聞くと皆さんが想像するのは、日常生活では転倒した・ぶつかった、スポーツでは接触したなど一度に大きな衝撃を受けて起こるものだと考える人が多いと思います。

疲労骨折は一度に大きな衝撃を受け骨折したものではなく、通常では骨折を起こさない程度の微弱な負担が繰り返し同部位に起こりその結果骨折またはヒビが入ってしまうものを言います。

 

どのような人に発生するのか?

多くはスポーツ選手に起こり、競技により発生部位は様々です。大人にも発生しますが成長期の子供で小学生~高校生に発生することが多くあります。

スポーツ以外の発生しやすい原因と言われているのが、「1年生」・「女性」・「栄養不足」があげられます。

・「1年生」というのは、小学校から中学校、中学校から高校と入学した1年生に多く発生します。運動量・強度の急激な変化、プレー時間の増加、競技で使用する道具の大きさや重さの変化などが少しずつ負担となり入学して夏前に疲労骨折を起こす子が多くいます。

 

・「女性」というのは、過度のトレーニングや精神的なストレス、食事制限による体重減少により生理が不規則または止まってしまう運動性無月経のスポーツ選手は多くいます。月経に伴って分泌される女性ホルモン(エストロゲン)は、骨の形成に大きな役割を担っています。ホルモンバランスの乱れにより、骨が脆くなり衝撃に耐えれなくなり骨折を起こしてしまいます。

 

・「栄養不足」というのは、骨を作るにあたり食事からの栄養は不可欠です。特にタンパク質・カルシウム・マグネシウム・リン・ビタミンなどは骨に影響を及ぼします。直接骨に影響しなくても吸収を助けたりと役割は様々です。

 

※この様に疲労骨折が起こる原因は人によって異なり、様々な原因が合わさって発生することも多くあります。