本日は弾発股についてお話していきます!!

弾発股とは?

弾発股という名前はあまり聞きなれないものだと思います。別名でバネ股とも呼ばれます。

この弾発股の多くは股関節の外側、大転子という場所の皮下にすぐ触れることのできる骨の周囲に痛みが出ます。これを外側型と呼び、まれに内側型も発生します。内側型は股関節の関節付近に症状を訴えます。

初期では患部の引っ掛かり感やポキポキ・ゴリゴリといった弾発現象が起こります。その繰り返しで痛みを伴ってきます。

 

●弾発股外側型

外側型の発生部位は、股関節の外側にある大腿骨の一番出っ張っている部分の大転子という箇所で発生します。

股関節運動時にこの大転子の上を腸脛靭帯という靭帯が滑るように通りますが、何らかの原因で正常に動かなくなり引っ掛かり感や音、痛みが発生します。腸脛靭帯に移行していく大腿筋膜張筋の影響と、同じく腸脛靭帯に入り込む大殿筋の影響が大きいとされています。

またその周囲には動きをスムーズにするための滑液包というのが存在します。滑液包とは、体内で摩擦が起きるところに存在し摩擦を軽減するために潤滑液を出している組織です。

よく使う股関節なのでその滑液包が正常に機能しないと何度も擦れあってしまい炎症が起こり痛みが伴います。

股関節の屈曲・伸展の曲げ伸ばしの動作でも弾発が引き起こされますが、内転・内旋でより著名に弾発が見受けられます。

 

原因は?

多くはオーバーユース、いわゆる使い過ぎで発生すると言われています。スポーツで痛められることや、お仕事の都合上酷使してしまい痛める方がほとんどです。

スポーツは陸上など長く走ったり、バレーボールのようなジャンプを多くする股関節の屈伸が多いスポーツに発生します。

また中には大転子に異常があったり、股関節の形状に問題のあることもあります。

 

症状は?

初期には股関節外側の違和感から始まり痛みを伴わないケースが多いです。

次第にその部分の引っ掛かり感やポキポキ・ゴリゴリといった音が発生してきます。この症状の繰り返しにより痛みが発生してきます。

安静時には痛みがないことが多く、運動時や運動直後に痛みが発生する事が多いです。

 

治療法は?

・痛みを伴っている場合はスポーツの中止による安静になります。音のみの場合は治療と並行して行う場合もあります。

・大腿筋膜張筋や大殿筋など股関節周囲の筋肉が硬くなったり、スムーズな動きができないと痛みを伴うことが多いためマッサージやストレッチを行います。

・骨格の歪みや筋力低下によるものが原因であれば、骨格矯正や筋力トレーニングを行います。

※股関節は歩行際にも使うために使わずにはいられないところです。運動の際には当然大きな力が求められます。

音が鳴ったり痛みがある場合にはしっかりと早めに対処していきましょう。